「MOS Word Expert(エキスパート)は一般レベルより難しいんじゃないの?」
そう思っている方は多いかもしれません。しかし、実はMOS Word Expert は一般レベルよりも試験範囲が狭く、むしろ合格しやすい科目なんです。
本記事では、MOS対策本の著者でもある私じゃぱそんが、
- MOS Word Expertとはどんな試験なのか
- 一般レベルとの違い
- 効率的な勉強法
を解説していきます。
最後まで見ていただければ、「MOS Word の勉強を始めたけれど非効率なやり方で挫折してしまった」とか、「合格はしたけれど実務に役立つ知識が身につかなかった」といったことが起きなくなるはずです。ぜひ最後までご覧ください。
じゃぱそん(田中 慎也)

株式会社じゃぱそん代表。
- 株式会社東京リーガルマインド(LEC)講師
- 「最短合格!MOS Word 365徹底演習」(JMAM)著者
- 株式会社DIK&Company主催「ExcelCamp」講師
- Webライティング講座「ライじゃぱ」講師・運営統括
エンジニア、ITコンサルタントを経て現職。
前職の経験を活かし、オンラインで講師を務める。
現場で200名以上にプログラミングを教え、Udemyでは3,000名以上に動画講座を提供。
MOSとは?受験するなら365一択!

MOS(Microsoft Office Specialist)は、Microsoft社が認定している唯一の公式Office資格です。Excel・Word・PowerPointのスキルを客観的に証明できる資格として人気があり、常に資格ランキングの上位に入っています。

2025年10月で「MOS 2019」は終了予定。これから受験する方は、最新バージョンのMOS 365を選びましょう。書店で「365&2019」と書かれたテキストを見かけるかもしれませんが、これは古いバージョン用ですので注意してください。
MOS Word Expertの位置づけ

MOS 365には以下の5科目があります。
- Excel(一般/エキスパート)
- Word(一般/エキスパート)
- PowerPoint(一般のみ)
このうち「Word エキスパート」が、Wordの上級試験にあたります。
一般レベルは「フォント変更・段落設定・表の挿入」など、Wordを使う上で必須の基本知識を問うのに対し
Expertは「効率的に作業を進めるための便利機能」に焦点が当たります。
たとえば、
- クイックパーツの活用
- スタイルの作成
- テンプレートの管理
などが出題範囲です。

Word Expertは本当に簡単?

結論から言うと、合格するだけならMOS全科目の中で最も簡単です。
じゃぱそんが作成している問題集にて、各科目の問題数を比較すると、
- Excel 一般:91問
- PowerPoint:87問
- Word 一般:103問
- Excel Expert:79問
- Word Expert:61問
ご覧のとおり、Word Expertは最少の61問しかありません。つまり、覚える範囲が非常にコンパクトなのです。

ただし、注意点があります。
- 実務で本当に使いこなすのは難しい
そのため「ただ合格するだけなら簡単」「実務で役立てたいなら奥が深い」という位置づけになります。

Q:一般レベルを飛ばしていきなり受けても平気?
一応アリです。ただし注意点があります。
エキスパートは一般レベルの知識を前提に出題されます。上級レベルの対策本や講座(私の出しているものもそうです)は、一般合格済みの方向けに作られています。
そのため一般の内容(フォントサイズの変更、表の挿入など)については詳しく解説されていません。
このあたりが大丈夫であれば、いきなり上級レベルを受けるのはアリです。
Word を使いこなせていて、さらに効率的に使いたいという方は、上級レベルだけ受けるのも良いです。
ただ、学習を始めて「基本的なところ分からない」と感じたり、ついていけない場合は、一般レベルから勉強し直すのがいいと思います。
勉強のコツ:合格+実務を意識する

試験に受かるだけでなく、実務でどう使えるかを意識することが重要です。
クイックパーツの例
問題例「文章をクイックパーツに登録してください」
①文章を選ぶ
②挿入タブ-クイックパーツ-選択範囲をクイックパーツギャラリーに保存

③名前などを指示通りに入力し、Enter
操作自体は簡単ですが、この操作をただ覚えるだけでは、何の役にも立ちません。
「実務でどう便利なのか」まで知ってはじめて、使いこなせるようになります。
クイックパーツの特長は、以下の2つ。
- 登録した内容をどのファイルからも呼び出して挿入できる
- 挿入後に編集できる
これらを踏まえ、実務では「複数の文章をまたがって使う定型文(一部を変更可)」を登録して活用できます。
たとえば、じゃぱそんは書籍執筆時の「レビュー依頼文」を登録して、毎回呼び出せるようにしています。
(レビュー依頼のイメージ)

すべての本にこのレビュー依頼を載せています。
最後に載せる、AmazonのレビューページのURLだけ、書籍によって異なります。

クイックパーツは、挿入後に編集できるため、この部分だけを直せば、完了です。
スタイルの例
問題例:
文字スタイル「補足」を作成してください。フォントサイズ8を設定し、この文書のみに適用します。 |
①ホームタブ-スタイルの▼-スタイルの作成

②名前を「補足」に、フォントサイズを8にしてOK
これも手順を覚えさえすれば解けてしまいますが、これで終わってしまっては実務で使いようがありません。
例えば、これは私のMOS Word Expertレベルの本の原稿です。Wordで作っています。

青字が問題文です。
例えば「この本から問題文だけを選択したい」ということがあった場合。
スタイルを活用していないと、全69問、手作業でコピー&ペーストを69回繰り返す必要があります。
問題文には「問題文」という名前のスタイルを使ってるため、ホームタブの「スタイル」から、「問題文」を右クリックして「同じ書式を選択」をすると、本全体から問題文だけを一括で抽出できちゃうんです。
(同じ書式を選択)

あとはコピーして新しいWordファイルに貼り付けると、「問題文だけの文書ファイル」を一瞬で作成できます。

このように使いこなして初めて作業効率化に繋がります。
こうした「学んだ機能を仕事でどう使うか」までイメージすると、MOSが資格以上の価値を発揮します。
おすすめの勉強法
結論は、私の講座を使ってください。「MOS Word 365 Expert 67問で満点合格する講座」です。
独自に抽出した全67問で、応用問題や他科目で出題される問題も含めています。
時間にして1時間26分37秒。90分以内に収まります。過去5科目の中で最短時間です。
それでいて満点を目指せます。合格ではなく、満点合格を目指せる講座です。
もう1つ重要なのが、作家ならではの実務的な補足も入っていることです。私はこれまでに10冊ほど本を出してきましたが、すべて Word で書いています。だからこそ「この機能はこう使うと便利」という解説を盛り込んでいます。
講座のターゲット

- 合格だけが目的ではない人
- Word を効率的に操作して生産性を上げたい人
- 実務で使えるテクニックを知りたい人
- 他の人より Word を使える自信をつけたい人
さらに最短で合格したい人、試験直前に確認したい人にも役立ちます。
講座の使い方

動画は4周してください。
- 1周目:ざっと視聴(倍速なら45分で終了)
- 2周目:動画を見ながら操作
- 3周目:動画を見ずに自力で解く
- 4周目以降:間違えた問題だけ繰り返す
この流れで合格レベルに到達します。
最後に:あなたは既に合格している

最後に。
あなたは既に MOS に合格しています。
「いや、まだしていませんよ?」と思うかもしれませんが、MOSは「合格できるかどうか」より「どう合格するか」が重要です。
本屋で有名な参考書を適当に買うのではなく、ここまで調べてこの記事にたどり着いた時点で、あなたは正しい学習法を選べています。
ですから1か月後には間違いなく合格しています。しかも他の勉強法より仕上がった状態で。
それでは、あなたからの合格報告をお待ちしています。
じゃぱそんでした。
以下をクリックすると、講義が始まります。合格に向けて頑張っていきましょう。