Excelは多くの人が日常的に使用する強力なツールですが、その機能の多さゆえに初心者には複雑に感じられることがあります。しかし、Excelの基本的な構造を理解すれば、その操作はずっと簡単になります。その基本構造の一つが「タブ」です。
このページでは、Excelのタブについて以下の順で詳しく説明していきます:
- タブの基本的な概念
- 主要なタブの役割
- タブの効果的な使用方法
これらの知識を身につけることで、Excelをより効率的に、そして自信を持って使えるようになるでしょう。
じゃぱそん(田中 慎也)
株式会社じゃぱそん代表。
- 株式会社東京リーガルマインド(LEC)提供の「MOS365講座(Excel)」講師
- 「最短合格!MOS Word 365徹底演習」(日本能率協会マネジメントセンター様)著者
- 株式会社DIK&Company主催のExcel講座「ExcelCamp」講師
- 自社のWebライティング講座「ライじゃぱ」講師・運営統括
株式会社大塚商会にてエンジニア、デロイト トーマツ コンサルティング合同会社にてITコンサルタントを経て現職。
前職の経験を活かし、オンラインで講師を務める。ITツール全般、プログラミング、ライティングを得意とする。現場で200名以上にプログラミングを教え、オンライン教育プラットフォーム「Udemy」では2,500名以上に動画講座を提供。
タブとは何か
タブとは、Excelの画面上部にある「ファイル」「ホーム」「挿入」などの部分を指します。タブをクリックすると、画面の下のほうにあるメニュー(リボン)が切り替わります。
なお、「リボン」という用語を覚える必要は特にありませんが、このリボン内のメニューがタブを切り替えることで変わる、という仕組みを理解しておきましょう。
タブの使い方と役割
操作の大部分はタブから
Excelで操作を行う際の多くは、タブを選択し、その中にあるリボンメニューから特定の操作を選択する流れになります。実際、Excel操作の6割以上はこのタブとリボンを使って進めることになります。
タブの意味とグループ分け
タブは、それぞれに意味があり、機能がグループ分けされています。この分類を理解していないと、操作方法を単純に暗記することになり、混乱しやすくなります。
例えば、「ページの印刷の向きを横向きに変更する」という指示があった場合、タブの意味を知らないと「ページレイアウトかな?それとも表示かな?」と迷ってしまいます。この迷いを減らすために、タブの意味を理解しておくことが重要です。
主なタブの説明
1. ホームタブ
ホームタブには、よく使う基本的な機能が集まっています。
- フォントの変更
- セルの編集
- 書式設定
具体的な操作を進める中で、「こういう機能はホームタブにあるのね」と感覚的に理解できるようになります。
2. 挿入タブ
挿入タブは、Excelファイルに新しい要素を追加するときに使います。
- グラフ
- テーブル
- 図形
こうした「追加するパーツ」に関する操作が集まっています。
3. ページレイアウトタブ
ページレイアウトタブは、「印刷時の見た目」に関する設定を行います。
- 用紙の向き(縦向き・横向き)
- 余白の設定
4. 表示タブ
表示タブは、「パソコン画面上の見た目」に関する設定を行います。
- 表示倍率の変更(ズーム)
- グリッド線の表示・非表示
使用例とコツ
使用例
- 印刷の向きを変更する 印刷時の設定なので「ページレイアウトタブ」を選びます。
- 表示倍率を150%に変更する 画面上の設定なので「表示タブ」を選びます。
コツ
タブの分類を意識しておくと、操作の場所を論理的に導き出せるようになります。 例えば、「余白を設定する」となった場合、「余白は印刷に関することだから、ページレイアウトタブだな」と判断できます。このように考えることで、丸暗記する必要がなくなり、操作が効率的になります。
まとめ
タブには意味があり、操作の内容によって適切なタブが決まっています。この分類を理解することで、操作の覚えやすさが格段に向上します。
次回は、具体的な操作例を通じて、各タブの使い方をさらに詳しく見ていきます。まずは、タブの役割を理解しておくだけで、Excel操作がよりスムーズになることを意識してください。
以上、タブとは何か、タブの意味についての説明でした。